アニサキス
出典: 釣り好きのための釣り百科事典 GyonetWiki
アニサキス(あにさきす)とは、海洋生物に寄生する回虫の一種である。
※本項では、釣り人への影響を主体に記述し、アニサキスの生態等については各自お調べください。
アニサキスは1cm~4cmほど、白色もしくは半透明の線状虫で、海魚の内臓に寄生している。
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釣り人への影響
我々釣り人が気をつけなければならないのが、「アニサキス症」である。
アニサキス症とは、アニサキスを人体内へ取り込むことにより発症し、腹部などに激痛を与えるものである。
概要
アニサキスは通常、サバなどの青魚、サケ・マス、イカなどに多く寄生するとされるが、その他の魚にも寄生する。
どんな魚にも寄生している疑いを持つべきである。
魚が海中で生きている際は臓器内に潜んでいるが、釣り上げられるなどして魚が弱ったり、死亡したりすると直ちに身の部分へ移動する。
身へと刺さりこむと目視では確認しづらい。
死亡した魚の体内に潜むアニサキスは宿主を失い、のちに死滅する
(死滅に至るまでの日数は不明であるが、ある程度の日数を要すると思われる)。
上記の通り、アニサキスは魚が新鮮なほど人体内へ取り込まれやすい。
安価な飲食店やスーパーなどは一度冷凍保存されているものを提供している場合が多く、この段階でアニサキスが死亡するため感染しにくい。
ゆえに、一番新鮮なものを食す機会の多い釣り人は要注意である。
事実、釣った魚によって感染する場合が非常に多い。
釣った魚をさばいた際、内臓からアニサキスが出てきた場合は身に潜んでいることが濃厚である。
内臓からアニサキスが発見されなかった場合でも注意が必要なのは勿論の事である。
感染経緯
アニサキスが潜んでいる部位を刺身など生で食した際に感染する。
人が口から取り入れる以外に感染ルートはない。
症状
アニサキスが人体内に取り入れられてから数時間後に発症する。
19時~20時頃に刺身を食べて、深夜から明け方に発症という場合が非常に多い。
その症状は激しい腹痛・嘔吐である。
特に腹部や胃部が激しく痛み、七転八倒と形容されるほどである。
これは、胃部に到達したアニサキスが胃壁に食いつき刺さりこむ為であるが、刺さり込む際の痛みとはあまり関係ない。
刺さり込むことにより、アレルギー症状を起こすことに痛みの原因がある。
また、アニサキスが腸内へと進入した場合は腸ねん転を起こす可能性が高くなり非常に危険である。
食中毒と症状が似る為、腹痛薬などでの対処を試みるが症状が改善することはない。
また、嘔吐は胃液が出るのみであり、腹痛にともなった下痢がないことから見分けがつく。
治療
通常、内視鏡により刺さり込んでいるアニサキスの位置を確認し、そのままつまみ出す。
アニサキス摘出後は速やかに痛みは消え回復する。
ただし腸内へ入り込んだアニサキスは内視鏡での摘出は不可能であり、場合によっては開腹手術が必要になる。
また、前述した通り、アニサキスが腸内まで達した場合腸ねん転を引き起こす可能性があるので早急な処置が必要である。
アニサキスは元来、最終宿主がクジラやイルカである為、人の体内で生活することはできない。
人体内で生存できる日数は約3日である。
つまり3日我慢すればアニサキスが死亡し症状は改善する
(胃部に刺さり込んでいる場合であり、下腹部に痛みがある場合は腹部に入り込んでいる可能性が高いので、直ちに医師の治療を受けるべきである)。
しかしながら、ほとんどの人がその痛みに耐えられず病院へ駆け込む場合が多い。
治療に際して、食中毒と誤診される場合がある。
この場合、食中毒に対する治療が行われるが一向に改善されることはなく、あまりの激痛の為診断を待たずに開腹手術が行われてしまう例がある。
前夜、釣った魚を刺身で食し、深夜から明け方にかけて腹部や胃部に激しい痛みがあり、
嘔吐はするが食中毒特有の下痢がない場合はほぼアニサキス症と思ってよい。
この場合、直ちに病院へ行き医師にアニサキス症の疑いがあることを伝えるとよい。
予防
アニサキスを死滅させるには、冷凍・加熱・粉砕のいずれかの方法を用いる。
冷凍は24間以上、完全に中心部まで氷結するまで冷凍する。
加熱は完全に火が通るまで加熱する。いずれも半生状態ではアニサキスの感染を完全には予防できない。
粉砕とは噛み砕くという方法であり、つまり「よく噛んで食べる」ことにより予防する方法である。
これは非常に不完全な予防法である。
予防するには加熱・冷凍を心がけたい。
どうしても冷凍などせずに生で食したいという場合は、非常に不完全ではあるが次の方法である程度の脅威は取り除くことができる。
1、釣ったら直ちに内臓・頭を取り除く。
(魚は釣り上げられた際、内容物を吐き出す場合が多く口腔内にアニサキスが残ることがある。この為、内臓と共に頭部も切断したほうがよい。)
2、刺身にする場合、薄切りにする。(薄切りの程度は向こうが透けて見えるくらいのもの。)
3、白身魚やイカの場合、身を蛍光灯などにあて透かしてよく見る。
(アニサキスが身に潜んでいる場合、アニサキスの体が伸びていることよりも渦巻き状になっていることが多い。)
アニサキスは塩漬け・酢漬け・醤油やわさびなどで死ぬものではない。
ノートにも付記した様にホルマリンの中でも30分は生き続ける。
補足
アニサキス症はアニサキスが人体内へ取り込まれた場合、必ず発症するものではない。
刺さり込む前にアニサキスが死亡したり、刺さり込んでも発症しない者もいる。
体調が優れなかったり、胃腸が弱っている時は生食を避けるようにしたい。
関連項目
ノートに体験談が記述されています。












