【サクラマス】

サクラマスは条例等の規制により、日本各地方によって釣り方に違いがあります。本文中の「釣り方・仕掛け」は北海道に於いてのサクラマス釣りを紹介しております。

サクラマス(桜鱒)

サケ目(Salmoniformes) サケ科(Salmonidae)
学名 :Oncorhynchus masou masou
英名 :masu salmon, cherry salmon
別名 :本鱒、口黒、板鱒
アイヌ語名:サキペ、イチャウニウ、チュキチャヌイ

特徴

サクラマスは川で生まれ海で成体化する淡水魚である。降海前の河川生活期のものや、河川に残留したものをヤマメと呼ぶ。

生態については、11月~12月に孵化し、夏までに成長の良いオスは体色が濃くなり成体となり河川残留型(ヤマメ)となる。

また、秋までに10cm程度に成長したものは次第に体色が銀白色に変化(スモルト化)し、翌年春に一歳で降海する。ただし、1年目に成長の悪かった個体は2年目にスモルト化し降海するものもある。スモルト化し降海するものはメスのほぼすべてとオスの少数ないし、ほぼ半数といわれる。

南に行くほど河川残留型(ヤマメ)が多くなる。

1年目にスモルト化、2年目にスモルト化、河川残留型の数は水温に影響を受ける。海へ出たスモルト化したヤマメ、つまりサクラマスはオホーツク海へと入る。

夏になると南下を始め、翌年の初春~初夏には降海から1年を経て川へ戻る。川に戻ったサクラマスはすぐには産卵せず、3~5ヶ月の間河川内で過ごし、産卵時期はカラフトマスサケとほぼ同時期の8月~10月である。

産卵時には河川に残留したオスのヤマメと降海したオスのサクラマスと共に放精が行われる。数箇所に産卵したのち、数日の内に降海したオスのサクラマスと共に死亡し一生を終える。

中には湖へと下りサクラマスになる個体もいる。

各地でスモルト化させた個体を放流しているが、漁獲高は少なく食用として一般にはあまり流通しない。また、高値で売買され、その身はマス中で一番美味とされる。

形態

背部は青、又は深い緑色、体側は銀白色、腹は白色、背部から尾びれにかけて黒色点がある。河川に入ると体側の銀白色は次第に薄れ、産卵期にはサケ科の特徴的形態変化である二次性徴が見られ、両アゴが伸び上アゴは鷲鼻状に曲がり、歯は鋭くなる。また、体色は黒色に変化し桜色が斑状に表れ婚姻色となる。

メスはオスほどは変化しない。

大きさにはむらがあり、35cm~65cm、大きいもので80cm程度になるものもいる。また、体高が非常に高くなる個体も現れ、そのような個体を「板マス」などと呼ばれる。特に海洋生活期の鱗は非常に剥げ落ちやすく、海で釣れたサクラマスは陸に揚げると鱗が剥げ落ちる。

幼魚時についてはヤマメを参照

シーズン

※以下より「釣り方・仕掛け」まで、北海道地方においての内容となります。

(海面)2月~7月下旬。盛期は日本海側で4月~6月上旬、太平洋側南部で2月~6月下旬(船釣りにおいて2月~3月、
陸から4月~6月下旬)、北海道東部で6月~7月下旬。
(内水面)洞爺湖に於いては解禁日が設定されており、6月1日~8月31日、12月1日~3月31日の期間。
(その他の内水面に於いては採捕禁止。また、河川・湖沼によって特別解禁がある。)

釣り方・仕掛け

釣り方には大きく「船釣り」「ルアー釣り」がある。

船釣り

太平洋(北海道)

船竿2.5m前後に中型電動リール道糸PEラインの6号程度を300m。
仕掛けは幹糸12~13号にハリス10号前後、50cmを約2m間隔で5本ほど付ける。
針はマス毛針15号前後を結び、仕掛け最後尾にバケ700gを付ける。
バケ尻にはハリス50cm超、マス毛針15号前後を結ぶ。
タナは日により変化するが概ね20m~100mである。
底まで落とすと外道のスケソウダラがうるさい。

日本海(北海道)

タナが20m前後と太平洋より浅いため、タックル・仕掛けともにワンランク下げるとよい。リールは手動でかまわない。

釣り方

仕掛けをタナまで落とし、竿を大きくシャクリ、バケを泳がして誘う。サクラマスは口が弱く、口切れによるバラシを避けるために工夫が必要。魚が掛かったら強く(速く)巻き上げないよう注意する。船上へ取り込む際もタモを使用する。

ルアー釣り

[北海道]

北海道でのルアーで狙うサクラマス釣りは西暦2000年以降から盛んになったジャンルである。このジャンルを海サクラと呼ばれることが多い。

北海道内に於いては内水面(一部を除く)でのサクラマス釣りは禁止されているため、海でのルアー釣り(ソルトルアー フィッシング)となる。
洞爺湖に於いてもほぼ同じタックルとなる。
砂浜からの釣りでジグを遠投する場合は、11~12ftのルアーロッド、3000~4000番のリールにPEラインの道糸16ポンド程度を巻くのが一般的。
リールはハイギア仕様がよい。
また、ミノーを使用する場合や、磯や港などの深場で狙う場合は、ロッドを8~10ftのものを使用するとよい。
ラインシステムは道糸16ポンド程度にナイロン8号程度のショックリーダーを0cm~1m結んだものが一般的である。
ジグの場合、18g~30g前後のものを使用するのが一般的で、ルアーカラーはイワシカラーやピンクが多く使用される。
ミノーの場合、フローティング、シンキングともに使用されるが深場ではディープ系がよいとされる。
通常18g前後が使用される。ルアーカラーは赤金が基本とされるが、その他様々なカラーで釣ることができる。
ジグ・ミノーともに、余り大きなものは使用されず、12~13cm程度のもがよいとされる。
リトリーブ速巻きただ巻きが基本とされる。
[本州]
'○福井県'
'この項目は加筆が待たれている状態です。'

コツ

よく釣れる時間帯は夜明けの少し前、まだ薄暗い時といわれる。
足元でヒットする場合も多く見受けられるため、最後まできっちりリトリーブする。

釣りスポット

北海道地方
洞爺湖、島牧海岸、熊石海岸
'※その他の地域は加筆待ち'

注意点

条例による規制

全国の各自治体によりサケ・マス採捕に関する条例が定められています。
北海道
'サケ・マスに限らず遊魚者が行える漁法は以下の通り'
○竿釣り及び手釣り
○たも網(たも口・たも長40cm未満に限る)
○従手による採捕
'サケ・マスにおいて禁止されている漁法'
引っ掛け針(かぎ針、ギャング針)で引っ掛けて釣る方法。所謂「引っ掛け釣り
これに違反した場合は北海道内水面調整規則第23条の項目違反に該当し、6月以下の懲役若しくは10万円以下の罰金となる。

サケ・マス採捕禁止区域内での採捕(密漁)

6月以下の懲役若しくは10万円以下の罰金となる。悪質な場合(販売目的、常習など)、懲役3年・罰金200万円以下となります。

禁止区域について

河川内(一部を除く)・河口周辺。サクラマス釣りをするにあたって特に重要になるのが河口周辺の禁止区域です。
ほとんどの河口には以下のような規制が設けられています。
例:石狩川
河口(左海岸1000m 右海岸1000m)
沖合(2000m)
期間(5月1日~11月30日)
これは、石狩川に於いて5月1日から11月30日の間、河口左右海岸1000m、河口から沖合い2000mの範囲はサケ・マスを捕ってはいけないという意味である。
各河川の河口には標柱が立っており、左河口と右河口の標柱を直線で結んだ線より河川側が河川内となる。
また、上記のように左右岸に区域規制がある場合は河口標柱から規制距離分(例えば100mならば100m先)の所に距離規制の標柱が立っている。
これに違反した場合、上記の罰則が与えられるばかりか釣り道具は全て没収となる(車等に積んである物も全て)。
(北海道の河口規制等に関しては下部リンクを参照)

寄生虫

寄生虫はサケと同様である。詳しくはサケの注意点→寄生虫を参照。

関連項目

マス
サケ
カラフトマス
ニジマス
ヒメマス
アメマス
ブラウントラウト
ヤマメ
サクラマスのヨーグルト添え
サクラマスのオリーブ焼き
九頭竜川のサクラマス釣り

外部リンク

サケ ますに関する規制
河口付近等におけるさけ・ます採捕禁止区域一覧(第42条関係)