【SOLAS条約】

SOLAS条約(ソーラス条約) 

概要

1927年、北大西洋上で起きたタイタニック号沈没事故を契機に定められた「海上における人命の安全のための国際条約」が『SOLAS(ソーラス)条約』です。2004年5月現在、146カ国が批准しています。この条約はこれまでも船舶や港湾設備の発展、海上交通の安全確保などに合わせて改正されてきました。

2004年7月1日発効の改正は、2001年9月のアメリカ同時多発テロを契機に、国際テロの阻止を目的として、船舶および港湾施設の設備や保安体制などの強化義務が盛り込まれています。SOLAS条約には保安基準が定められており、その基準を満たした保安対策を施すことになります。各国が独自の判断や基準で対策を行うといった内容ではありません。テロリストの目的は直接的な破壊活動によって人命を奪ったり、直接的な経済損失を与える事だけではなく、狙った国の国際的信用を失墜させる事、人心攪乱や国論の分断なども目的です。
このようなテロ活動を阻止するために、保安対策を強化するように改正されました。

釣りに関連する内容

ソーラス条約は陸っぱりや港湾部でボートフィッシングを楽しむ釣り人とって、非常に大きな問題です。国際航路を航行する、500t以上の貨物船や旅客船に供する岸壁などにおいて保安強化が義務付けられます。つまり、法律によって関係者以外の立ち入りが厳重に規制され、海側も岸壁への接近が制限されるということです。

例えば、従来よりも高いフェンス、ゲート、監視カメラ、センサー、照明施設などの設置、保安員(警備員)の配置が義務付けられます。陸側だけではなく、海側からの侵入対策も行われます。プレジャーボートでの接近も規制されますので、ボートフィッシングの際も注意してください。

保安対策強化の対象となるのは、国際航路を航行する500t以上の貨物船や旅客船が停泊する埠頭・岸壁(係船浮標を含む)と、停泊船の前後左右30mの水域です。対象港のすべての岸壁や埠頭が規制されるわけではなく、国内航路だけを通る船が停泊する埠頭や岸壁、漁港、防波堤、防潮堤、臨海緑地、釣り公園などは対象外です。

保安対策強化対象港のどの岸壁や埠頭が規制されるのかといった個別情報については、下記 サイトにて、地域別・港湾別に確認できます。
国土交通省港湾局

釣りを楽しむための最低限のルール(法律)

まず、第一に立入禁止場所に入るのはやめましょう。
従来と同じつもりでフェンスや金網を破る、ゲートの鍵を壊す、ハシゴを掛けて乗り越えるなど、施設敷地内に忍び込んだりすると、
器物破損や不法侵入で刑事告発される可能性もあります。また、「知らなかった」は通用しませんので、フェンスの破れ目や、「誰かの置いたハシゴを使った」と言っても言い訳にはなりません。壊したフェンスやゲートの弁償どころか、悪質な場合は"釣り人を装ったテロリストかテロ協力者"とみなされ、勾留の上で取り調べを受けるといった、大きな代償を支払う事になるかもしれません。
※実際に摘発されたケースも発生しています。

釣り人である私たちができること

残された釣り場をいかに守り、新たな釣り場を育てていくかではないでしょうか。安全意識の希薄さや、無謀な行動による落水事故、ゴミの放置、違法駐車による地域の迷惑、釣り場での割り込みや独占、釣法の違いによる釣り座争いやいがみ合い、施設の破損や落書き、漁業者や漁港管理者とのトラブルなど、問題が山積しています。そんなところに、さらに大勢の人々が押し寄せるのですから、危機的な状況に陥るのは目に見えています。

ですから、釣りマナーやルールを釣り人自身が守り、打ち立てていくことがとても大切です。安全釣行を心がけ、ゴミはきちんと持ち帰り、車をちゃんと駐車スペースに駐車し、釣り場の施設を汚したり壊したりせず、乱獲を慎み、稚魚は逃がしてやり、漁業者の邪魔にならないようにする。釣り場をよく知る地元の常連釣り人さんが釣法による釣り座の棲み分けをローカルルールとして定着させ、釣り場の雰囲気作りに協力しあう。これにはお金も人手も頑張りも必要ありません。

当然のことを当然に行い、ちょっと気遣いするだけで大切な遊び場である釣り場を守り、育てることができるはずです。

SOLAS条約に関する出典元:Fishing has now become a craze

関連外部リンク

国土交通省港湾局
海とみなとの相談窓口
国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律の一部施行に係る国土交通省ホームページ上における案内について
国土交通省における主なテロ対策