【アマゴ】


形態・特徴

アマゴとサツキマスは同種である。
アマゴは陸封型の標準和名となり、サツキマスは降海型の標準和名となる。
このようにサケ科魚類には例外的に標準和名を2つもつ種(もしくは亜種)がいる。
尾鰭に黒点が全域になく、頭部背面を除く背面に黒点が散在し、朱色斑があることで区別される。
陸封された個体は背側が抹茶色から薄緑色のような色を呈し、
体側は銀色地に淡青色のパーマークと呼ばれる楕円形の斑紋が並ぶ。
このパーマークには個体差があり、2007年に個体識別での利用法が確立された。
朱色斑がないものは、本種と亜種関係にあるヤマメおよびサクラマスの特徴になるが、分布域は重ならない。

生息環境

ヤマメサクラマスよりも南方に分布域が偏る。
産卵期は9~12月とされる。
海には下らず河川に残留し、母川回帰してきた個体に混じって産卵する場合もあるし、
母川回帰の見られない水域では陸封個体同士で産卵する。
イワナ類と棲み分けをしていることがよく知られており、イワナ類のいる河川ではイワナ類よりも下流の中・上流域に生息する。
イワナがいない場合は、源流域にまで生息範囲が拡大する。

食性

小型魚類や甲殻類、昆虫などを食べる動物食性。

その他

水産上重要種で、大抵の場合は漁業調整規則で制限がかかっている。
サケ科魚類は遊漁や漁業、増殖業でも重要な経済種であるが故に、
アマゴ・の水域にヤマメ・サクラマスが導入されてしまったり、
その逆にヤマメ・サクラマスの水域にアマゴ・サツキマスが導入されてしまっている報告もあり、
両種の交配による遺伝子汚染、遺伝的多様性の減少が懸念されている。
サツキマスはアマゴよりも大型になるが、サクラマスほどは大きくならず、40cmくらいになる。